systemdの再起動中、ソケットアクティベーションなら接続は拒否されず、待たされる

稼働中のデーモンをリクエストを落とさずに入れ替える手順書です。小さなTCPサーバーを本物のsystemdで動かして試しました。単純なrestartは毎回、接続の拒否かリセットを起こしました。SO_REUSEPORTで新旧を並べる方法は拒否ゼロでしたが、一部の回でリセットが出て、カーネルの設定でそれが消えました。ソケットアクティベーションはエラーなしでした。処理中リクエストのドレインとTimeoutStopSecの関係、新バージョンを確認して巻き戻すリリース切り替えも扱います。

2026年10月3日 | 17 min

サービスが起動した更新プロセスは、setsidしてもsystemdに殺される

自分自身を更新するデーモンが、更新用のヘルパーを起動してから自分のユニットを再起動すると、落とし穴があります。ヘルパーはサービスのcgroupの中で起動し、再起動時にsystemdがそのcgroupの中身を全部終了させるからです。使い捨てのsystemdで試すと、setsidしたヘルパーは最後のログ行を出す前に消え、KillMode=processでは生き残るものの次のインスタンスに紛れ込み、systemd-runなら独立したユニットとして最後まで動きました。証拠、直し方、試していないことを書きます。

2026年9月28日 | 12 min

write() を2回呼ぶだけで、TCPが40ms止まる

ヘッダーと本文を小さな write() 2回に分けて送り、返事を待つと、CPUもネットワークも空いているのに、1往復ごとに約40ms止まることがあります。Nagleアルゴリズムも遅延ACKも、単体では正しい仕様です。2つが組み合わさると、タイマーが切れるまで互いに待ち合ってしまいます。この記事では、停止を予想し、50行のスクリプトで再現し、パケットトレースで確かめ、4つの対処を比べます。

2026年9月1日 | 13 min

エッジトリガーのepollは部分読みで止まる。イベント配信も、同じ理由で壊れる

epoll のエッジトリガーは部分的に読むと止まりますが、レベルトリガーは止まりません。同じ違いが、イベントの喪失・重複・順序入れ替えに耐えられるかを分けます。再現できる epoll の実験、損失のあるチャネル上での5通りのシミュレーション、そして見落とされがちな競合(再取得の最中に届いたイベント)を扱う40行ほどの invalidator を紹介します。

2026年8月25日 | 15 min

死んだTCPの相手に気づくまで、書く側は約15分、読むだけの側は無期限

TCP は、相手がいなくなったことを教えてくれません。読み取り側は永遠にブロックし、書き込み側は十数分も再送を続け、SO_KEEPALIVE は未確認のデータがあるあいだ何もしません。この記事では、root 不要の1ファイルの Linux 実験環境を作り、何もしない、keepalive、TCP_USER_TIMEOUT、アプリケーションのハートビートという順に仕組みを積み上げて、気づくまでの時間を測ります。NAT と RFC がどこに関わるかも整理します。

2026年8月23日 | 19 min